HomeKit 対応製品をコツコツと集めているのですが、注目していた「D-Link Omna 180 Cam HDカメラ」をついに購入したので、レビューしていきたいと思います。
D-Link Omna 180 Cam HDカメラ は現在、HomeKitに対応した唯一のカメラデバイスになっています。 名称からも分かる通り、180度の視野角と暗闇でも綺麗に写すカメラが売りです。
わたしは今回、Omna 180 を玄関に設置し、防犯カメラとして利用しようと考えました。 また、双方向で会話も可能なので、iPhone と玄関で会話をするためにも利用したいとも思っています。
デザイン
それでは、早速届いた商品を開封していきたいとおもいます。
キレイな箱に収められている Omna 180 はとても美しく、Apple製品と並べても溶け込むシンプルなデザインです。レンズの上下に重なるカバーのラインも美しくカーブを描いています。
底部には「maid in china」とありますが、一見して素晴らしい品質に感じます。 やはり、Apple Storeで購入できる製品は信頼性が高いです。
また、購入前にサイズ感はあまり気にしていなかったのですが、なんとなく2Lのペットボトルくらいのサイズかなと思っていました。 しかし、箱を開けて驚きました。なんと缶コーヒーほどのサイズなのです。
缶コーヒーは手元になかったので、Magic Mouseと比較して見ました。
こんなに小さいのです。 どこにでも置けますし、どこにおいても困りません。
初期設定
HomeKit対応製品をお持ちの方は、説明書無しに設定が可能でしょう。 利用するだけならば、煩わしいユーザー登録や、WiFiネットワークに参加させるために、無線LANのパスワード入力などもありません。
Homeアプリを起動して、Omna 180本体裏側にあるHomeKitの番号をカメラで写せば初期設定完了です。 Homeアプリからすぐにカメラとして利用を開始することができます。
ただ、こういったデバイスの上級者(ガジェットオタク)においては、より細かな設定ができるOMNAアプリからの設定がオススメです。 今回はそちらの方法をご紹介します。
これも初期設定に関しては非常に直感的ですし、すぐに理解できる説明書付きです。
付属の電源アダプタをデバイス背部のマイクロUSB端子に接続して、前面下部のLEDがオレンジ色に点滅するまで待ちます。
その間に iPhone に OMNAアプリをインストールしておきましょう。 App Store で OMNA と検索するとすぐに見つかります。
アプリをインストールしたら、Omna 180はオレンジ色に点滅していることでしょう。
そのままアプリを起動しましょう。
途中でホームデータへのアクセスを求められますが、必ず「OK」で承認しましょう。
「アクセサリを追加」ボタンを押下して、Omna 180の登録を行います。 ここからは、Homeアプリでの設定と同様です。
Apple TV や自宅専用の iPad のような Home Hub を持っていない場合は、Omnaのアカウントを作成することで、リモートからのライブ映像表示も可能なようです。 わたしは、Apple TV を持っていますので、特に不要な作業でした。 Homeアプリでリモートからライブ映像を閲覧することができます。
注意点
とても特殊なケースですが、わたしは一度設定に失敗してしまったので、情報展開しておきます。
わたしは、自宅のルーターに802.11ac対応の AirMac Time Capsule を導入しています。 その際に、デフォルトの設定だと、状況に応じて動的に 2GHz帯 に接続したり、5GHz帯 に接続したりしてしまいます。 802.11ac の通信帯域は 5GHz帯 のみであるので、常に 5GHz帯 で接続するように専用のSSIDを設定しています。
この設定は AirMac Time Capsule で簡単に設定できます。これにより、常に11ac対応の iPhone や MacBook では高速な無線接続が実現できています。
しかし、この状態で Omna 180 をWiFiネットワークに接続しようとすると正常にアクセサリとして追加できずに失敗してしまいます。 どうやら Omna 180 は 5GHz帯 には対応していないと思われます。 また、この挙動より、HomeKit対応デバイスを iPhone から追加する場合は、iPhone の設定をデバイスにコピーしていると思われます。
これが HomeKit を支える重要な機能なのですが、気づくのにちょっと時間がかかってしまいました... HomeKit デバイスを追加する際は、iPhoneの設定と、デバイス側の対応する無線通信帯域が合致しているか確認してから作業するべきでしょう。
Omna 180 をアクセサリとして追加する際には、iPhoneの無線接続を2GHzで接続して、作業することで、問題なく完了できました。
これは、今後の教訓にもなりました。
詳細設定
OMNAアプリから詳細な設定が可能です。 Omna 180 にはモーションセンサーも内蔵されているので、カメラの前を誰かが通り過ぎたら SDカードに映像を保存 することも可能です。
モーションセンサーは「感度」と「検出エリア」、「トリガの遅延」を設定することができます。 カメラ全体では 180度という広い視野角ですが、動体検出は映像の中心部分だけにしたいなどの設定も可能です。
細かな設定ですが、「ステータスLED」という設定でLEDをON/OFFできます。 OFFにすれば、Omna 180が動作中でもLEDを消灯することができます。 例えば、ペットの監視などに利用したい場合は、LEDの光を嫌うペットもいるかもしれませんので、OFFにしておくと良いかもしれません。
逆に防犯で利用する場合は、カメラが動いていることを侵入者に分からせるためにONにしておくと良いかもしれません。
それから、アンチフリッカー機能もあり、蛍光灯のちらつきで映像がチカチカとする現象を予防してくれるようです。 フリッカーとは電源の周波数に依存するもので、東日本にお住いの方は50Hz、西日本にお住いの方は60Hzに設定しておきましょう。
性能
Homeアプリから見ると、このようになっています。
双方向の通話が可能なので、1階にいるペットに2階からちょっかいをかけたりもできます。
カメラの映像は本当に綺麗です。暗い場所でも十分に見えますし、広視野角の恩恵は多大です。
また、わたしは玄関に設置していますが、モーションセンサーと組み合わせています。
Homeアプリで「オートメーション」というもので設定可能です。
はっきり言って、欠点が全くありません。
超小型なのに高精細な映像と、モーションセンサーも内蔵。さらにはわたしが大好きな HomeKit に対応している。
WEBカメラの利用シーンというのはなかなか一般的にはないかもしれませんが、防犯やペット、子供の監視などにWEBカメラを導入したいと考えていた方は間違いない選択肢だと思います。
色々とガジェットを集めてきましたが、WEBカメラとしては大変満足できる商品だと思います。
[rate title="この製品の評価"] [value 3.5]使いやすさ[/value] [value 4.5]デザインの美しさ[/value] [value 3]値段[/value] [value 4 end]総合評価[/value] [/rate]